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交流電源

周波数変換装置(CVCF)カスタム仕様

50Hzと60Hzが混在する日本国内や海外において、製品を出荷する際の50/60Hz周波数変換器(CVCF)による検査が欠かせません。特に、ポンプやコンプレッサー、モータなどの回転機は周波数によって性能が変わるため、実際に使用する周波数での性能検査が必要不可欠です。

当社では、回転機をはじめ、インバータ等の電源装置や変圧器など、産業製品の試験用電源を、用途に合わせて専用設計します。こうした、10kVA~1000kVA容量帯でのカスタマイズ対応は、当社独自の強みです。

標準カタログ品にない仕様については、カスタム品として負荷、設置環境などに応じた提案をさせていただきます。例えば、工場内に設置できない場合、屋外盤仕様と遠隔操作パネルを追加することで、設置スペースと操作性の両方を確保することができます。

現場調査対応

MGセットから静止型の周波数変換器に更新するケースでは、過負荷耐量の違いによる容量不足から、負荷が駆動できないといった問題が発生します。当社では安心して設備更新できるように、既設装置の現場調査を実施し、負荷電流の測定を行った上で、最適な電源容量をご提案します。

VVVF起動方式による起動突入電流低減

起動時はVVVF方式とし、定格到達後はCVCF方式に切り換えることで、コンプレッサーやポンプなどの回転機負荷で発生する突入電流を低減します(下図)。そのため、装置容量を抑え設備投資にかかるコストを大幅に低減することが可能です。

VVVF起動方式による起動突入電流低減

専用ソフト・画面

用途に合わせて必要なソフト・画面を専用設計します。数値設定の粗調や微調、パターン運転など、お客様が希望される要素を取り入れて造り込みます。

各相個別制御方式(オプション)

単相インバータを3相分組み合わせた各相個別制御方式により、電圧の不平衡出力や単相負荷での使用が可能です。

電圧ディップ、瞬断試験(オプション)

半導体スイッチと電磁接触器で構成したスイッチユニットを周波数変換装置の2次側に追加することで電圧の瞬時低下や瞬時停電を模擬した電圧波形を作りします。電源事情の良くない環境を再現し、製品の環境試験を実施することが可能です。

(ディップ波形)

ディップ波形

(瞬断波形)

瞬断波形

高調波対策(オプション)

12パルス整流方式や正弦波コンバータ方式による高調波対策が可能です。高調波抑制ガイドラインにおける高調波電流発生量算定計算の換算係数Kiが、12パルス整流方式では0.5、正弦波コンバータでは0になります。

高圧受電、高圧出力(オプション)

6.6kV以下の高圧受電や、高圧出力仕様に対応します。お気軽にお問い合わせください。

屋外設置(オプション)

保護等級IP23に対応した屋外自立盤での製作が可能です。屋内に設置スペースが確保できない場合には、屋外に設置するという選択肢をご提供します。

型式 FC5060シリーズ
入力 相数 1φ2W、1φ3W、3φ3W、3φ4W
電圧 200V系、400V系、3kV系、6kV系
電圧変動範囲 ±10%
周波数 50Hz 又は 60Hz
出力 相数 1φ2W、1φ3W、3φ3W、3φ4W
電圧 200V系、400V系、600V系
3kV系、6kV系
電圧精度 ±2.0%
周波数 50/60Hz
周波数精度 ±0.1%
波形歪率 5%(線形負荷)
過負荷耐量 150% 1分
使用環境 周囲温度 0~40℃
相対湿度 90%以下(結露がないこと)
標高 1000m以下
雰囲気 腐食性ガス、塵埃がなきこと
品名 仕様
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